黙することは嘘とイクォールでなくて、罪なんかないのに、どうしてきみは示したんだろう。
どこへでもゆける気になった。
〈中庭〉の夜はどこへでも。
夢とめざめのあわいに、寝台をぬけだして、ふらふらとそこへ向かうのはたとえば 蝶の蜜へ引き寄せられるような調子で意識のうえでのできごとではなかったろう。膚へ羽織った着物の、床を擦る音だけを憶えている。回廊へどうやって来たか僕はいつもわからない。
突っ掛けた木履の脱げるのにまかせて地を踏むと、露のおりた花や葉がつめたく心地良かった。雫は飴玉を幾つも幾つも撒いたようにかがやいて、頭上の星々をそのまま草床へ映したみたいだ。水をふくんだ植物のやわらかな絨緞を踏みつけに、思いたつままにクルクルと廻る。着物の裾を抓み上げて、ワルツという踊りがあるという、想像上のそれを見よう見まねで。(ただしさに遠慮するなら、見て、はいないのだけど。)くるくる、くるくる、だけれど、それだってすぐに飽いた。
そうしたら今度は息をいっぱいに肺へ滑り込ませて、呼吸を殺してみる。唇を結んでーーちょうど、そうだ、あの蒐集棚へならんでいた植物みたいに。石みたいに。よごれた骨や蛾や壜や割れた貝や、罅のはいった卵のように。こんどはそれらの真似をする。きんと冷やされた大気の薬液に浸るうちからだは解剖れ境界をうしなって、夜の曖昧な器官のひとつとしてかたちを持たず漂流するようだった。それで首の痛くなるくらいに、黒いびろうどめいた円天に星の散らかったのをただ視界の全体へ展開しているのもきらいでなかった。星の明滅は不規則で、たいてい銀にチカチカとかがやいてみせる。その中から焔や瑠璃の色の、銀でないのを探すあそびにずいぶん閑を費やすこともあった。
星は円を描いて巡るから、その音ならきっと時計と同じだ。きり・きり、きり・きり、きり・きり。この庭に聳える〈双児塔〉の、大時計の体内、その機序、歯車のかみ合う、薇の巻き戻る、仕掛けがたがわずうごく音。無数の部品の諧調。幼いころからずっと傍にあったその音律はもう僕の第二の鼓動のようなものだったから、いまだってこうして感覚を澄みわたらせれば記憶のうちから聞こえる気がした。耳殻へというより、それは僕のほうを音の世界へ浸すように響いてくるのだ。
いつかあの星々の切れるところ、端を探したこともあったけれど、それは小さく、また小さくなるばかりで果てがなかった。地を隔てられてもこの刺繍めいて星の縫いつけられた群青 だけはずっと向う――それがどこへ繋がるかを僕は知らない――へ延びている。
もうずっと取り憑かれていた。その途方もなさ。その、永さ。きっと出会うことのないひととの景色の共有。夜気は僕へ侵入してからだのなかを巣食った。そうしてまだ見ぬ〈外〉の気配を運んできた。ときどきなにか患ったようにそろそろと白いシーツから這い出て、こうして眠りを断っては、世界じゅうを平等にめぐってきた、そうしてめぐってゆくだろう大気に 触れることを求めずにいられなかった。
(そうだった、だろうか。)
イヴァンの箱庭
「白鳥かと思った」
あんまり白いから。
背中のほうで声があって、ゆっくりと振り返るとすこし遠くにかれがいた。〈燃える石〉のカンテラが照ってそこだけが浮んでいる。いま僕の頭上の動かないひとつ星を天の中央とするなら、円形に舞台を囲む観客席の、いちばん前、くらいの位置だ。それは物質的な距離であって形而上の距離でもあってかれは常に近くて遠い。いつだって傍観者のような目と、やわらかにうねる銀の髪。僕がどんなになったって、きっとこのひとを間違えない。
「ハクチョウ?」
「〈外〉にはそういういきものがいるんだよ」
「ハクチョウはワルツをやるの?」
「ワルツだったの?それは」
「おまえ、クルクルまわる踊りだって言った」
言ったけどそんなじゃないよ、とかれは僕へ近づきながら困ったように肩を竦める。ほんとうは困ってなんかいない。演技。ううん、仮面さえ被らない。仕草。それだけ。
「見つかってよかった。〈中庭〉を、ぜんぶ巡ることになったらどうしようかと思ったよ」
「それならどうするの。本当にそうなったら?」
「今日君は試すようなことをいうね」
「試すって?思ったことを訊いちゃいけないの」
「咎めているわけじゃないよ」
ぜんぶ巡ることになったら、なんて冗談だろう。僕を探したりしない。しない、このひとは。たったひとりのために息を切らすなんてばからしいことは。第一、〈中庭〉をどうやった らすべて巡るなんてことができるだろう。鐘の鳴るまえに掴まえなければ、運が悪ければ振り出しにもどることだってある。
だから、こうやって僕を見つけたのは、見つけて、くれたのは、たとえば奇跡のひとつだとか、信じてみたい。
いやだ。
そんなの。
すぐに僕はあわれな思考を破り棄てた。
「戻らないと熱を出すよ。ここは今夜〈冬〉の気分のようだから」
「星を見ていただけ、すぐに戻るったら」
「星を?そういえばこれ、置いて行ったろう」
かれの差し出す〈懐中装置〉なら、いわれなくたって何度も使ったことがある。掌に収まる小さな円形のもの。蓋を開けると底の浅いボウルのようにわずかくぼんでいて、硝子風防のむこう、黒い円盤に撒かれた透きとおった粒子が、絶え間なく明滅しながらゆっくりと回転するのがみえる。そこへ外っかわにぶら垂がったルーペを、上部の切れ目から差し込めば、すぐに空間いっぱいに星が投影される。そういう装置だ。
〈懐中装置〉というのは総称で、福旋律を景色へ展開するほかに、色々の機能をもつものがあるのだという。ずっと幼かった僕が、理解に窮する、という顔をしていると、おもちゃの類のことだ、とそのときかれは教えた。それから、これはほんとうはここで見つかったものだから、〈外〉のとまったく同じではないみたいだけど、と付け加えた。
以降がかれの推察で、〈外〉の時計や機械なんかはここでは役立たずになるばかりだったし、だからここで使えるこの円いのは、〈外〉のそ れとよく似た、だけどここの文脈で発生したもの、ということ―――つまり偶然、〈外〉のものとこれが似ていたというだけで、〈懐中装置〉なんてものじゃないかもしれないってこと。そう言ってかれは笑った。わかったようなわからないような気で、似ているんならその呼び方でいいと答えてから、ここでときどき見つかるその装置は、〈外〉と同じように呼ぶことになっていた。
その記憶をひととおりなぞりながらかれをにらんだ。
「だってこれの星はにせものだろ」
「にせもの?」
「この中のを映しているだけなんでしょう」
きみが言ったんだよ、というとかれはそうだったねと笑う。その軽やかさ。よく覚えていたね、なんて言いだしそうなほどだ。そうだったね、だって?思わず繰り返したくなった。それからさっきすこしでも早くばかな思考をやめてよかったと思った。僕があまり多くを鮮明には記憶していられないのを理由に、どうせ覚えていないってそう扱っているの。きちんと覚えているのに、あれはたしかに僕のずっと小さなころだった、寝台へ一緒に腰掛けて、最初にかれが使ってみせたのを思い出せるのに、かれのほうはみんな忘れてしまっていたんだろうか。揄うように、与えるくせ、僕を象るくせ、かれはそれを思い出にすらしないで生きてゆくんだろうか。
「にせものではいやなの?」
「にせものじゃいやだ」
「難しいね、それは」
ここじゃあね、とかれは言う。僕も続けて思う。
そう、ここじゃあ、難しいだろう。
エーテル機関。可触映像。草や花ひとつにいたるまで、演算の中で発展してきた遺伝子たち。
僕は、だから〈中庭〉へ来る。
気の遠くなるほどながいあいだ〈贋物〉に囲まれて生きてきた系譜の血液は、おそるおそる、それでも還る場所を感じているかのように。
この空は唯一〈外〉へ開いた器官だから。
「さあ、もう戻らないと帰り路がわからなくなるよ。」
そうだ、とそのひとは僕の足許を見やった。
下駄を、履いてないね。
ほとんど屈むようにして、俯くとき、伏せられた下弦の目蓋、それから、睫毛のながさ。ゆるりと顔にかかる銀の髪、を掻きあげる伸びやかな手のふし、皮膚のしたの骨、血管。かれは赤い鼻緒を長い指に引掛けて、拾うというより掬い上げる。あのぷっくり浮んだあおい血の管、傷つけたらあんな色だったっけな。僕はいまかれの手に映える赤、それを血のつたうさまに重ねてみる。
「ほら。あそこに座って」
指し示されたとおりに、僕は噴水の淵に腰掛ける。まつろう気はないけれど拒否も億劫だからと理由づけして。
左足だけをそっと差し出すと、跪いたかれの手が触れた。あたたかい。想像したよりずっと。体温がちゃんとある。夜はみんな温度を失うものと思っていたのにかれはこんなにもあざ やかに生きている。このひとは何処へだってゆける。〈外〉の生まれのかれはここを離れても帰る世界をちゃんと持っている。ここを棄てて追う覚悟が、だけど、僕にはない。その手は僕の足の爪先から、下駄のほうを添わせるように滑らせるようにゆっくり差し入れる。拇指をさわって、鼻緒を整えて、遊ぶみたいにじっとりと。隙がないくせ緩慢だ。片方ずつ順番に。死んだみたいに白い足。赤い鼻緒。血。かれの血。ぼくの足へつたうかれの血だ。”舐めとってみたい。”イメージ。ただのイメージ、視界が撹拌されて一瞬のうちに収束する 。また静謐だけがゆるされる。音も声も消え去って、そのうち空気だってなくなる、呼吸さえできなくなる、発作のような兆候と予感、そうして何処へでもゆけるかれのそのあまりにも 慇懃に傅くのを見ていられなくなって(だってただのごっこ遊びだ)、息をもとめるように所在無い視線を頭上へうつした。
卵の、破られた殻からの視界はこんなふうだろうか。やさしくくるまれた自分だけの世界から見る、けれど還るべきおおきな世界というのは。
塗りつぶされたみたいなくせに、深くなっていく黒には果てがない。
ああ、だけどこのひとが〈外〉にいるあいだ、ここへ来れば共有できるね。
系譜だなんていって、殻だなんていって、本当に欲しいのはその安堵だけなのかもしれない。覚悟なんかしなくていいとあまやかに囁いてくれる大気だけ。空は何をも隔てない。僕を置き去りにしない。だって果てがない。かれは僕をほんとうに置き去りにできない。
(そうだった、だろうか。)
ふいに、問いかけてくる声がある。
ちがう、声、というよりそれはちょうど、あの装置の音の副旋律めいていて、だけれど内側から押し寄せる波のようだった。
無意識のさざ波。
ざらざらとした感触。
病のように寝台を抜け出す理由。この感覚。唇をひらきかけて紡ぐべき言葉をなくしたみたいに。
きり・きり。
きり・きり。
きり・きり。
夜を見つめていると、波と一緒に流れ込んでくる、
ほら、星の音はやっぱり時計とおんなじだ。
「旬蘭」
「なに?」
不思議と咽喉ははりついてはいなかった。静謐の膜はいともたやすく破られる。そうだ、こうして呼べばかれは答える。呼吸できない、なんて思ったのもきっと僕だけだ。
それでも、吸い込まれるように僕は目を離せない。黒塗りの円天へ。その向う側へ。
「星の音を聞いたことがある?」
唇からすべるように流れ出たのはそんな台詞だった。どうして僕はこんなことを聞いているんだろう。さっきのあの副旋律めいた波の人形に成り代わってしまったみたいに、意識だけ保ってからだをすっかり開け渡してしまったように、声帯をふるわす感触さえなかった。それは僕の頭を介さずするりと、なんのためらいもなく咽喉を通過していた。
「星の音?」
「星の巡る音。きり、きりって。いまも聞こえる」
「ああ、」
それなら、とかれはいう。
だけど黙することは嘘とイクォールでなくて罪なんかないのに、どうしてきみは示したんだろう。
そのひとは、
「星を回す演算だろう、」
何一つ悪びれず微笑んで、
そのうつくしい指で、
あるいは瞳で、
あるいは唇で、
示してみせた。
「〈あんなもの〉は、外にはないよ」
錯覚の終わり。
ずっと見つめてきた。
ずっと、見てきた。幼いころから。
そうしていまもこうやってこの円天から、視線を剥がしてはいない。
〈あんなもの〉。
かれの示したそれのことを、不思議に思ったことなんか一度もなかった。
星を散らした黒を透過して浮かぶ、厚みを持たない無数の歯車たちの廻るすがた。
重なりあい干渉しあって、飾り付けられた硝子のオブジェみたいに、ただしく時計の機構めいた細やかさで運動するものを。
それはいつだって頭上で回転していたし、空にはあれがあるものと気にも留めてこなかった。星とか、雲とか、と同じように当然存在すると思っていたし、だって僕はこの空しか見たことはなかったんだから、
なんて、なぜいま冷静に分析できてしまうんだろう。
「……〈外〉にはないの?」
「〈外〉にはないよ」
そうか。
じゃあ、にせものだ。
僕は驚きをもってそれを迎えられなかったことに、だけれどそれさえ驚かなかった。吸着する。呼び起される。そうだった、だろうか。そうだった、かもしれない。
きっとそうだったんだろう。
考えてみれば当たり前だ。だってとおいいつか、この血脈をたどってつきあたる誰かがここを栖(すみか)に選んだそのずっと以前 から、ここは――
ここはエーテル機関のつくりだす可触映像(ルミネル)で成り立っていて、草や花やなにもかも、演算の中でおそらく何千年も発展してきたということを、その架空の歴史を、やっぱりかれに告げられて以来僕だってずっと認めていて、それでどうして空だけが”本物”だと思っていたのだろう。〈外〉となんの関連もないという時間、植物、昆虫、現象、そう教えられていながら、空だけはなんて、どうしてそんな都合のいい錯覚を今の今まで抱いていられたのだろう。
ほんとうに僕はそれに気づかなかったんだろうか?それとも忘れていたのだろうか?忘れたとしたなら、いつ?
忘れられていたんなら、それはそんなに思い出さなきゃいけないことだった?
「もしかして、しらなかった?」
「僕が気づいてないってわかってて教えたんだ」
「でも君は最近ずいぶん病めいてここへ来るから」
否定も肯定もしないで、「どこかへ行ってしまうみたいにね」、とかれが肩を竦める。
なんともない、みたいな顔して、そうだ、じっさい、なんともない。ここはそれを明かしたことでいくらも変わりはしないし 、演算に影響だってない。
真実を得るかわりに幸福な錯覚をうしなったのは、僕だけだった。
「はい、終わり。こんどはちゃんと気を付けて歩いて」
ゆっくりと立ち上がろうとする彼の台詞と動きとに追従する。日常へ戻ってゆくリズムに取り残されないように。同調するように。からん、と下駄が鳴く。僕はちらとさっきまでかれ の思うままになっていた足先とそれをみた。こうしてこれは、棄ててゆくなら最初から履かなければいいのに、なんて否定もされないで、いつだって僕の手許にかえる。(いいや、足許 ?)
「御影」。
名前を呼ばれて、顔をあげると、ふいに骨張った両の手がするりと伸びた。
頬を包まれたのだと温もりによってわかったのは、数秒あとのことだった。
「かえったら熱いお湯へ浸かろう。からだが冷えている」
見上げるのと覗き込むのと、目線をぴったりに合わせられたことで僕はそれから逃れられなかった。鳩血色の眸のかがやき。噴水台へ置いてある、カンテラの〈燃える石〉の内燃をうけて揺れるその目の中の光の粒が、優婉が、酷薄が、すっかり僕を捕えてしまう。瞳をつたい意識がじっとりと浸入して、(そう、あれは贋物)、と吟じるみたいに。かれはあらかじめ 用意した順序のとおりにわざと錯覚を暴いたのだと、ぼんやりおもった。
(どうしてそんなことをするの。)
だけれどあやすようなテノールが反抗をすべからくやわらかに殺していった。その手から届けられる体温へすべてゆだねるだけだ。今はなんにも考えたくなかった。とてもあたたかだ から、なにをされても良い、とさえ思った。
計算ずくなの、それは。
そういう距離は。
近くて遠い。
暴いたのだって、駆け引きのひとつにすぎないんだろうか。
すべてが億劫で恍惚としてきらきらとかがやいている。
〈殻〉。
〈繭〉。
〈蛹〉。
僕はここを、エーテル機関というものがはじき出す演算結果の空間を、気まぐれにそのように呼んでいたのだけれど、それはちがったのだ、と思った。
卵の殻を破れば外界が見える。そうして雛はうまれるという。繭でもいい、蛹でもいい、みんなおなじだ。
だけれど僕はそうでさえない。僕は雛でも幼虫でもなく、ここをでてゆくすべを知らない。
このひとに組み立てられた僕を、このひとの、籠の中のうつくしいおもちゃを、僕は棄てられない。
「鐘が、鳴るね」。
ふいに、薇の巻き戻るような感覚に鼓膜とからだの境界がふるえて、彼が立ち止まって背中でつぶやいたのと、その音のひびくのとは、ほとんどおなじだった。
でたらめの二十七時を指す〈双児塔〉の鐘の音が、けれどそれでもここでは王のようにふるまって、すべての現象を巻き込んで厳かに鳴り響いた。耳の渦巻きへ残るそれは感傷的で、哀婉な、非情な、おだやかな、胎内のようだ。
かれに手を引かれ、その調べを遠く聞きながら、プラネタの夜を見上げて閉じてしまった世界を想った。知らなければどこまでも延びていると信じていられたそれは、だけどほんとうはどこへも拡がったりしていない。僕はもうそれを知らないでいられないんだ。無知は不可逆だから。扉を潜ればかんたんに、このひとが僕を置いて行ける世界。打ち棄てることができ る世界。あんなに病めいて、けれど僕が〈中庭〉へ夢遊することは、きっともうないのだろう。結局のところ〈外〉の大気に触れたことなど、これまでいちどもなかったんだ。
〈朝〉がくるのだろうか。そういう気分なのかもしれない。アーチを描き聳えた〈星の肋〉の連なって垂 れた石英の花が、ぱきり、ぱきりと罅割れ、やがては破片になって、洩れる光のあいだから、金平糖ににた種がきらきらと落ちてゆく。
〈箱庭〉、
すべるように言葉があふれた。
〈イヴァンの箱庭〉。
それがなまえだ。
それが、〈殻〉と認識していた、この鐘の音がひびく範囲だけの、蒸気と霧にかこわれた世界の名前だったと、そのとき僕はおもいだしていた。
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